ナンバープレートの汚れ防止や装飾用のカバーが全面的に禁止されます。もちろん市販されているカバーやナンバーの一部が隠れるフレームタイプも禁止になるようです。

クルマの渋滞風景

2015年2月6日、国土交通省から公表された「ナンバープレート表示の視認性確保に関する検討会」の報告書によると、今後の取り組みの方向性として以下の3つを挙げています。

・ナンバープレートカバーの装着は禁止
・フレームの装着・ボルトカバーの取付はナンバーの一部を被覆するものは禁止
・シール等その他の装飾物の貼付・取付は禁止

これを受けて、国交省は、道路運送車両法の改正など、来年度 平成27年度中には、必要な制度改正を行うそうです。

ところで、現行の道路運送車両法では「見やすいように表示しなければならない」と規定されています。この表現、非常にあいまいですね。この「あいまいさ」が、ナンバープレートの視認性が低下するようなカバー装着や装飾など、最近のナンバープレートの視認性に関して問題があるケースが多くしてきたのだと思います。加えて、ナンバープレートを下向きにしてワザと視認性を低下させたり、自動でナンバープレートを隠蔽させたりすることもあるとか。これこそ本当に問題ありですね。

問題があると考えられる事例問題があると考えられる事例
「ナンバープレート表示の視認性確保に関する検討会(概要)」(国土交通省) (http://www.mlit.go.jp/common/001068635.pdf)から抜粋・加工して作成

個人的にも、ナンバープレートにカバーや装飾をしているクルマを見かけますが、その多くは視認性がよくないですね。我が家のオデッセイには、ナンバープレートカバーなどの装飾はしていません。夏の夜に高速道路を走った後、汚れを落とすのに苦労しますが・・・やはり、カバーをするとナンバーは見えにくくなってしまいます。

そもそも、クルマのナンバープレートには「自動車の所有権の公証」や「保安基準に適合していることの証明」など、表示させていることで重要な役割を果たしています。愛車をドレスアップしてオシャレにクールに決めたい気持ちは分かりますが、視認性が低下してしまっては、ナンバープレートの役割を果たすことができませんね。

じゃあ、無色透明ならオーケーなの?
いえいえ、冒頭の検討会では「視認性への影響を確認するための実験」も実施し、無色透明も視認性が低下していることを実証しているので無色透明もNGになります。ナンバープレートにカバーをつけたり装飾したり、隠ぺいしたりすることは全面的に禁止になりそうです。

ナンバープレートのカバー装着などによる視認性低下の問題は、関係団体からも早急な措置をとるべきとの意見が出されています。来年度の早い時点で制度改正が行われる可能性大ですね。

ナンバープレートでドレスアップやオシャレを楽しんでいるユーザーさん、早めに対処しておいた方が良いかもですね。クルマのドレスアップやオシャレはナンバープレート以外にもたくさんありますよ。